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Hi, Cat! (Picture Books)Keats の絵本、Hi, Cat! (Picture Books)を読みました。

雫さんのブログ Drop's Happy Reading Day 08/05記事 Hi, Cat! に、
色彩がカラフルで子供たちが生き生きと描かれています。
ダウンタウンの壁の落書きでさえアートに見えるような絵で表紙を飾っておきたいぐらい!!
とあります。Keats は雑誌に載った黒人少年のポーズや、実際に描くポーズを写真に撮ったりして描いているので表情が生き生きしていると思います。背景の描き方が私は好きです。

この絵本では Peter というより Archie が主役かな。一番の主役は壁だったりして。それくらいこの壁はいい感じです。こちらを見ている Archie が、なぜか加藤茶みたい (笑)
何もない路地あたりでも楽しく遊ぶ豊かさ。パーと集まってパーと離散してしまう、自由奔放な雰囲気。
いまの路地周辺ではちょっと考えられない状況かも。


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2005.08.10 | Keats, Ezra Jack | トラックバック(1) | コメント(2) |

Hamster Chase (Puffin Easy-to-Read)表紙の絵を見て、ビックリ!!
なんと、Ezra Jack Keats がLR本を描いているではないですか。
でも、よ~く見ると、違う。表紙の下段に、
Based on the characters created by Ezra Jack Keats
って書いてありました。
しかも、Peter's Neighborhood というアイコンが左端に付いています。
Hamster Chase (Puffin Easy-to-Read)
文: Anastasia Suen 絵: Allan Eitzen

しかし、よく似ているなぁ~。雰囲気とかよっぽど考えているんだと思います。
細かく見れば、衣類など違うと思うのですが、パッと見て、キーツの絵だと思ってしまいました。

物語も、主人公は Peter です。友人たちも同じクラスにいます。
Peter がクラスで飼っているハムスター Mikey をケージから出して触れていたのですが、ちょっとした隙に教室の隅に逃げてしまいます。

まあ、キャラクターはキーツのものを元にしているのだから当然かもしれませんが (笑)
コラージュも使っていて、ホント、Keatsっぽいなぁ。
嬉しくなってしまいました!
 

2005.07.30 | Keats, Ezra Jack | トラックバック(1) | コメント(2) |

Ezra Jack Keats の絵本の翻訳を手がけていた きじま はじめ さんの言葉を紹介します。

参考本1 (1995年) に収録されていている寄稿文のなかで言われている、「古典」の定義です。
読みかえすたびに、いつも新しい作品を古典と呼ぶ ならば、エズラ・ジャック・キーツの絵本というのは誕生してまだそれほど年がたっていないのに、まさしく現代の古典絵本といっていいだろう、というのがわたしの結論だ。 」 

木島 始 (詩人)


素晴らしい「古典」の定義だと思いませんか?
エズラ・ジャック・キーツへの木島さんのセンスを感じさせる文章だと思います。

2005.06.30 | Keats, Ezra Jack | トラックバック(0) | コメント(0) |

Over in the Meadow / Ezra Jack Keats

Over in the Meadow (Picture Books)ISBN: 0670883441 (1971年)

文の解説が表紙のカバー折り返しに書いてあった。
The text for Over in the Meadow is based on a traditional Southern Appalachian counting rhyme which dates back to the late 1800s …

 リズム感のあるアメリカの古い数え歌に、Keats が絵を描いた作品。10まで数えるが、全て見開きのページでワイドな感じになっている。紅葉は実物をコラージュしていると思う。他の草もそう。押し花(草)なのだ。
各ページごとに色調が統一されていて落ち着きがある。表紙にもなっている、3つめの、青い鳥 Bluebird の色と木の幹の質感、葉っぱの色づき方の季節感。バランスの見事なこと、このうえない。食い入るように見るもよし、遠目に見るもよし。
日本的な情感を持つのは背景に和紙を使ったり、蛍を描いているからかなぁ。☆☆☆☆☆


ピーターのくちぶえKeats と日本について(3) でも紹介した本。1974年初版。カバー折り返しや、キーツの寄稿文(邦訳)があるのが見逃せない。初めて日本に来た時、飛行機の窓から見えたものは何だったのか?キーツの心情が伝わってくる。なぜ Over in the Meadow のような作品が生まれてくるのか推測できる。



春の日や庭に雀の砂あひて―キーツの俳句絵本春の日や庭に雀の砂あひて―キーツの俳句絵本
編:Richard Lewis 絵:Ezra Jack Keats
ISBN: 4039602501 (1999年)

同じく、「Keats と日本について(3)」 で紹介した絵本。
本当は原作 In a Spring Garden (1965年) 絵:Keats ISBN: 0803740247 を紹介したいのだが、販売していなそう。
Keats が小林一茶などの日本の俳句(英訳選集)を元に描いた作品。
日本語版の表紙を原書と見比べるとよくわかるのだが、デザインがゴチャゴチャしている。中身もそう。原書にあった俳句の英訳文、さらにその下に日本人向けに英訳を日本語訳にした横書きの文、おまけに小林一茶らの縦書きの俳句(古語表示ルビ付き)も載せている。

何も描かないことによって、空間を生かす。
Keatsが日本をイメージし、腐心した(と思う)ことが消えてしまいそう。無限の広がりが有限のものに見えてきて残念。
しかし、それ以上に、この絵本を先に読んでから Over in the Meadow を読むと、Keats の思いが伝わってくると思うから外せない1冊。

2005.06.26 | Keats, Ezra Jack | トラックバック(1) | コメント(0) |

● Keatsの日本への思い
出版社(偕成社)との関係があり1973年に初来日しましたが、Keatsは古くから日本に関心を持っていたようです。

◆ In a Spring Garden (1965年) 絵:Keats ISBN: 0803740247
この絵本は英訳された日本の俳句から R Lewis が23句を選び、それをイメージし、和紙や千代紙でコラージュを使った絵をKeatsが描きました。Keats参考本4 p.76
この邦訳本 ◆ 春の日や庭に雀の砂あひて (1999年) ISBN: 4039602501

Jennie's Hat (Picture Puffins)◆Jennie's Hat
(1966年) ISBN: 0142500356
アジア系の少女を思わせる主人公の物語。
ただし、1960年の ◆My Dog Is Lost 文:Ezra Jack Keats ISBN: 0140565698
これを読めば、アジア=日本であったとは言えないと思います。

私はKeatsが大好きで、Keatsと日本について書いていますが、日本だけにこだわるという見方は私の本分ではありません。

- 未完 - ◆ The Giant Turnip
1983年、つまりKeatsが死ぬ時まで描いていた作品のなかのひとつに、これがあります。ロシア民話の ◆ おおきなかぶ を題材に、日本を舞台にした絵本に仕上げようとしていたそうです。写真で2枚、紹介されています。Keats参考本1 p.24

この話を裏付けるのが、現在保管されている絵と文章です。
いろいろなアイデアを持ちながら、未完のまま終わっている資料です。
上記の写真と同じと思われる原画の写真では、さらに絵の上部にタイプされた文章が貼ってあり、読めます!
『 1. I've never seen a seed like this before. Shall we plant it?"
  "Yes, yes, Papa San. Let's see what happens!" 』
Keats参考本3 p.164

また、もう1枚、まだ線画の状態の原画に文章が貼ってあります。
『 16. Everybody bowed in respect and honor to little mouse San
  whose last little tug did the trick. Standing in triumph
  atop the giant turnip the little mouse took a deep bow. 』
Keats参考本3 p.164

Papa San, little mouse San と表現して、「さん」づけなのです。

さらに、この頃のKeatsの作品
◆Clementina's Cactus

Clementina's Cactus (Picture Books) (1982年) ISBN: 0670885452
これは亡くなるまでに出版されたKeatsの最後の作品ですが、舞台は、荒れた乾燥地帯です。

Keatsはなぜ、この舞台を選んだのか?
Dr. Pope (Keatsの友人にして、the Ezra Jack Keats Foundation の代表)の話として、Keatsと彼の家族は1958年にコロラド、アリゾナ、ニューメキシコを旅したそうです。Keats参考本3 p.163
自分の体験を元に描いているといえそうです。

なので、
日本に来て出会った物語 おおきなかぶ と、その時、「おはなしきゃらばん」のみなさんが使っていた(と思う)大型バスの側面全部に描かれた絵(写真あり)を元にして、日本の旅の思い出を新作で描こうとしていた可能性はとても高いと思います。Keats参考本4 p.163

◆ ピーターのくちぶえ (1974年 / 1997年62刷) ISBN: 4033280707
Keats参考本1, 3, 4を読むことができなくても、Keatsの心情を余すところなく表現した絵本が簡単に読めると思います。
巻末に、『ピーターのくちぶえ』の出版にあたって寄せたKeatsのメッセージ(邦訳)が掲載されています。私はこの文章を読んだ時、嬉しくて泣きそうになってしまいました。

また、ハードカバーの左側の折り返しを見てください。
初来日時に色紙を書いています。かなり小さい写真だけれど、はっきり認識できます。
右側の折り返しには、作家で翻訳者の木島始さんとKeatsが写っている当時の写真と木島始さんの当時の思い出が語られています。
この翻訳本をぜひ手にとって、読んでみてください。
(6/9 初稿)

2005.06.09 | Keats, Ezra Jack | トラックバック(0) | コメント(0) |

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