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この本はそもそも書き込み日記本のエッセー部分だったということで、
各月の時節を導きながらダールの思いが描かれているわけです。

Roald Dahl / ロアルド・ダールはこの本の書き出しをどう書いたか?

 WHEN I was a little boy, I had a tiny boat made of tin (there was no plastic in those days) which had a very small clockwork motor inside it, and I used to play with it while I was having my bath. One day the tiny boat developed a leak in its hull and it filled with water and sank. For many weeks after that, I would lie in my bath worrying about whether my own skin would develop a leak in it just as the little boat's hull had done, and I felt certain my body would fill with water and I would sink or die. But it never happened and I marvelled at the watertightness of the skin that covered my body.
 Whether you are playing with a little boat or not, a hot bath is the best place for all of us in the miserable month of January. … …
お風呂に入るのは寒い月だけではないはずです。
一年をとおしてお風呂には入っていると思う。(夏なら海かプール?)
寒いから、湯冷めしないように長めに湯舟に浸り遊具で遊んでいるダール。

ゼンマイ式のブリキの小さなおもちゃのボートが水没するように
自分の身体の一部から水が(お湯が)浸入して
自分も水没してしまうのではないかという感覚。
彼が最初に持ってきた話題は「おぼろげな死」というイメージでした。


水難事故は夏の方が多い。
溺れてしまったり、足が地につかない時の恐怖感など
死という意識を持ちやすのは夏の方が可能性は高いと思う。

なぜ、一番最初の書き出しの1月に「死」を取り上げたのか?

それは、初めて死を意識した時にこそ
自分という存在、自我の萌芽、自己形成の開始、
おぼろげながら肉体の輪郭をつかむ瞬間に
「いま自分は生きている」という実感をもつからではないのか。
生きている喜び、植物も動物も、そして自分も。

ダールが最後に書きあげた本作品、
そしてもう1つ、最後の児童書となった The Minpins の書き出しが
少年の自我について書いているのは偶然ではないと思うわけです。

とても瑞々(みずみず)しい少年の感覚。
この文章を初めて読んだ時
いい年をした私は
心がキュ~となってしまったわけです^^

そしてこの翻訳本があり
そのタイトルが『一年中ワクワクしてた
であったということを後日知った時
自分には思いもつかない、とても素敵なタイトルだと思いました。

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2007.05.07 | Dahl, Roald | トラックバック(0) | コメント(0) |

前回、Roald Dahl My Year(1)の続きです。
翻訳本があると書きましたが、現在2種類販売されています。

作:Roald Dahl / ロアルド・ダール
絵:Quentin Blake / クェンティン・ブレイク
同じ出版社から、2人が翻訳しています。

一年中ワクワクしてた

一年中ワクワクしてた
翻 訳:久山 太市
出版社: 評論社 (2000/09)
単行本: 114ページ
ISBN-10: 4566010759







一年中わくわくしてた

一年中わくわくしてた
翻 訳:柳瀬 尚紀
出版社: 評論社 (2007/03)
単行本: 116ページ
ISBN-10: 4566014290








柳瀬尚紀さんは、評論社の「ロアルド・ダールコレクション」シリーズ(20冊)のうち、11冊の新訳を担当しています。
今回の翻訳本は、今年3月に出版されたばかりです。
現在、どちらも新刊で入手可能です。私は久山太市さん版を見ました。
翻訳本についてちょっと書きます。

The Vicar of Nibbleswicke
柳瀬尚紀さん版の本は読んでいないのですが、2人の違いが見えそうな本を見つけました。
最もダールを象徴していると私が思う本でした。
The Vicar of Nibbleswicke
すでに、このブログで3回にわたって書いている本です。
この本の翻訳タイトルが違っているのです。

ねぶそくの牧師さん  したかみ村の牧師さん ロアルド・ダールコレクション(19)

ねぶそくの牧師さん(久山 太市)

したかみ村の牧師さん(柳瀬 尚紀)

ちなみに、
原作の意図を反映しようと
『ねぶそく』という言葉をヒネり出した
久山太市さんのこだわりのセンス、私は好きです(^^;

柳瀬尚紀さんというと、私は『日本語は天才である』で名前を知っている程度ですが、ダール本をどう訳しているのか読んでみたい人です。

「一年中わくわくしてた」(翻訳:柳瀬尚紀)の第1章の書きだし部分がネット上にありました。
クェンティン・ブレイクのイラストがないと読みにくいかも。
晋玄の通常日記~~~♪

第1章(英文の方)について、また書く予定です。

追記:2007-5-7
『したかみ村の牧師さん』(柳瀬 尚紀訳)の訳者あとがきに
書いてあったのですが、この翻訳本のタイトルを考えたのは出版社の編集部だったそうです。
柳瀬さんも気に入ったそうですが、本文のなかでは「したかみ村」とはせず、外国風に「モツレジター村」としたそうです。

Roald Dahl My Year(3)につづく


2007.05.03 | Dahl, Roald | トラックバック(0) | コメント(0) |

Roald Dahl / ロアルド・ダールの味わい深い1冊です。

My Year

My Year
1993年発刊
Roald Dahl (著)
Quentin Blake (イラスト)

1月~12月まで、ひと月をひとつの章として1年で全12章。
クエンティン・ブレイクの水彩画も美しく栄える高級紙のハードカバー本です。


The Dahl Diary 1992 という書き込みができる個人向け日記本が1991年に Puffin Books より出版されたが、そのなかのエッセイ部分(1990年10月に書き終えた)を抜き出して挿絵をブレイクが新たに付け加え新刊としてこの本を出版したということです。

ダール好きの方に絶対のオススメです。
中古とかで入手しないと読めないかもしれませんが、邦訳本も出版されています。
カバーの文章を引用します。
In the last year of his life he worked on a diary. What was originally intended to be a few lines turned into a memorable account of the passing year. In this delightful month-by-month journey, …
移りゆく季節を渡り鳥や花によって感じる豊かさ。
ふとしたことから瞬時に少年時代の出来事を思い出す。

あまりにも唖然とする語りっぷりに
ダールのことだから創作話だろうと思いながら読み、
あとで自分で調べてみたら、話は事実だったので二度唖然とした!

ダールの児童書には動物が生き生きとして描かれている。
彼の自然観察、生き物への愛情が裏打ち していた されていたことを知る。
最晩年(1990年11月没)に執筆された遺言のような1冊。

Roald Dahl My Year(2)へつづく


2007.04.29 | Dahl, Roald | トラックバック(0) | コメント(0) |

'Man from the South' をパソコンで視聴 してみました。


DMM.com [ ロアルド・ダール劇場~予期せぬ出来事 南から来た男(無料)]
日本語字幕あり。 コマーシャルなしの全24分

トップページはこちら DMM.com

無料視聴できますが、会員登録が必要です。
逆に言うと、パソコンでキチンとストリーム配信作品を視聴できること
および内容紹介、というサンプル扱いみたいな感じだと思うのです。
太っ腹っじゃないですか~!

'Man from the South'/ 南から来た男 は
Roald Dahl / ダールの有名な短編なのでいろいろな本に
収録されていると思うのですが、この本で私は読みました。

The Umbrella Man: And Other Stories
The Umbrella Man: And Other Stories

他に、ペンギン・洋版等GR本でも取り上げられていますので、そちらでも楽しく読めるでしょう。

やっぱりダールはスゴイ!
映像的には少し古さを感じさせますが、どうしてどうして。
内容も結論も知っていますが、原作同様、グイグイ引き込まれていきます。
アッという間の24分でした。

見終わった後で、原作を少し読み返してみると
賭けの対象にした車が原作では「キャデラック」でしたが
この作品では「ジャガー」になっています。
イギリスのTV映画だからでしょうね(笑)
他にもありますが、それを探すのもダール・ファンの楽しみです。

このシリーズ、映画の冒頭に出てきて解説するダールを見れるのが
何とも言えないですよ!


2007.03.10 | Dahl, Roald | トラックバック(0) | コメント(0) |

Dahl の "Charlie and the Chocolate Factory" にまつわる話です。

日本でも09/10に公開されますが、
今年公開されている『チョコファク』映画に合わせるかのように、
The Roald Dahl Museum and Story Centre
Discover Dahl というページの右側に、ダールの初期原稿がPDFファイルでリンクされています。

・1961年最初の構想ではタイトルが、"Charlie's Chocolate Boy" だったこと
・"Ten golden tickets" と、最初は10名に配るつもりだったこと
・10名 → 7名になり、最後には5名になること
・タイトルの変更、登場人物の肉付けとなり、1964年に脱稿にいたること

これらが、簡潔に示されています。

少し確認したら、この博物館
場所は電車で行くのが簡単そうで、
Marylebone というロンドン環状線近くにある駅から40分。
ダールが死ぬ頃まで住んでいた場所にあるそうです。
http://www.roalddahlmuseum.org/visiting/howtofindus.aspx
By Train
Great Missenden is served by a good train service from London Marylebone.
The journey takes 40 minutes and it is a very easy walk from the station
to the Museum.

なお、博物館は毎日の入場者数を限定しているようで、事前予約をうながしています。
http://www.roalddahlmuseum.org/visiting/howtobook.aspx
There are a limited number of tickets available on the door each day
for visitors who just turn up.

ネット予約だとクレジット・カードで、マスターカードかヴィザ だけとのこと。
Please note, for online bookings we can only accept Mastercard or Visa.
で、予約なしで当日行っても、すいていれば入館できそうですが、
その数がどれくらいなのかはわかりません。
Buying tickets at the Museum
We do hold a limited number of tickets at the front desk in the
Museum shop for people who turn up on the day. Please note,
if you just turn up on the day we cannot guarantee entry,
but we will do our best to accommodate you.
せっかく1時間ぐらいかけて博物館に行っても門前払いをされてはたまりませんね。といって、クレジット・カードで事前予約するのも敷居が高いかもしれません。すると残るのは、電話予約。イギリスに滞在してから、電話で予約するのが、海外旅行エピソードにもなるし、お薦めでしょうか。

なお、博物館の入口が、今度のチョコファク映画を想像させるようです。
Our gates, inspired by the new film of 'Charlie and the
Chocolate Factory'
あと、開設時のニュースは
BBC News (06/10) Roald Dahl museum opens its doors
A new museum celebrating the life and work of Roald Dahl is opening in the village of Great Missenden in Buckinghamshire where the writer lived.

ダール好きならいいけれど、
作家個人のの博物館というと手書き原稿とか遺品とかしか展示するものがないかもしれませんね。
 
追記 08.25
Julieさんに、コメント欄で教えてもらったのですが、
この博物館、イベントを毎月かなり設定しています。
子供向け、大人向け。先生にゴールデン・チケットをプレゼントしたり。
 

2005.08.24 | Dahl, Roald | トラックバック(1) | コメント(4) |

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