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● Keatsの日本への思い
出版社(偕成社)との関係があり1973年に初来日しましたが、Keatsは古くから日本に関心を持っていたようです。

◆ In a Spring Garden (1965年) 絵:Keats ISBN: 0803740247
この絵本は英訳された日本の俳句から R Lewis が23句を選び、それをイメージし、和紙や千代紙でコラージュを使った絵をKeatsが描きました。Keats参考本4 p.76
この邦訳本 ◆ 春の日や庭に雀の砂あひて (1999年) ISBN: 4039602501

Jennie's Hat (Picture Puffins)◆Jennie's Hat
(1966年) ISBN: 0142500356
アジア系の少女を思わせる主人公の物語。
ただし、1960年の ◆My Dog Is Lost 文:Ezra Jack Keats ISBN: 0140565698
これを読めば、アジア=日本であったとは言えないと思います。

私はKeatsが大好きで、Keatsと日本について書いていますが、日本だけにこだわるという見方は私の本分ではありません。

- 未完 - ◆ The Giant Turnip
1983年、つまりKeatsが死ぬ時まで描いていた作品のなかのひとつに、これがあります。ロシア民話の ◆ おおきなかぶ を題材に、日本を舞台にした絵本に仕上げようとしていたそうです。写真で2枚、紹介されています。Keats参考本1 p.24

この話を裏付けるのが、現在保管されている絵と文章です。
いろいろなアイデアを持ちながら、未完のまま終わっている資料です。
上記の写真と同じと思われる原画の写真では、さらに絵の上部にタイプされた文章が貼ってあり、読めます!
『 1. I've never seen a seed like this before. Shall we plant it?"
  "Yes, yes, Papa San. Let's see what happens!" 』
Keats参考本3 p.164

また、もう1枚、まだ線画の状態の原画に文章が貼ってあります。
『 16. Everybody bowed in respect and honor to little mouse San
  whose last little tug did the trick. Standing in triumph
  atop the giant turnip the little mouse took a deep bow. 』
Keats参考本3 p.164

Papa San, little mouse San と表現して、「さん」づけなのです。

さらに、この頃のKeatsの作品
◆Clementina's Cactus

Clementina's Cactus (Picture Books) (1982年) ISBN: 0670885452
これは亡くなるまでに出版されたKeatsの最後の作品ですが、舞台は、荒れた乾燥地帯です。

Keatsはなぜ、この舞台を選んだのか?
Dr. Pope (Keatsの友人にして、the Ezra Jack Keats Foundation の代表)の話として、Keatsと彼の家族は1958年にコロラド、アリゾナ、ニューメキシコを旅したそうです。Keats参考本3 p.163
自分の体験を元に描いているといえそうです。

なので、
日本に来て出会った物語 おおきなかぶ と、その時、「おはなしきゃらばん」のみなさんが使っていた(と思う)大型バスの側面全部に描かれた絵(写真あり)を元にして、日本の旅の思い出を新作で描こうとしていた可能性はとても高いと思います。Keats参考本4 p.163

◆ ピーターのくちぶえ (1974年 / 1997年62刷) ISBN: 4033280707
Keats参考本1, 3, 4を読むことができなくても、Keatsの心情を余すところなく表現した絵本が簡単に読めると思います。
巻末に、『ピーターのくちぶえ』の出版にあたって寄せたKeatsのメッセージ(邦訳)が掲載されています。私はこの文章を読んだ時、嬉しくて泣きそうになってしまいました。

また、ハードカバーの左側の折り返しを見てください。
初来日時に色紙を書いています。かなり小さい写真だけれど、はっきり認識できます。
右側の折り返しには、作家で翻訳者の木島始さんとKeatsが写っている当時の写真と木島始さんの当時の思い出が語られています。
この翻訳本をぜひ手にとって、読んでみてください。
(6/9 初稿)

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2005.06.09 | Keats, Ezra Jack | トラックバック(0) | コメント(0) |












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