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3/7のエントリーで画家・モンドリアンと
直線、輪郭について書きました。

ミッフィーの作者ブルーナは、何のためらいもなく輪郭を描いていたかといえば
そんなことはありません。
ブックカバー・デザインを手がけることから始めたブルーナの作品が

『 ディック・ブルーナのすべて / All about Dick Bruna 』(ISBN: 4062089629)
講談社 1999年初版

手がけた作品は2000冊以上だそうですが
この参考本のなかに、ブルーナが手がけた装丁とポスターを約30点見ることができます。

輪郭を描かない作品が多く、印象的です。父親が経営していた出版社から
出版した「ブラック・ベア」シリーズなどは、マティスの影響を受け継いでいると
想像させる、切り絵スタイルの作品が多いです。

子供向け絵本でも、初作品・初版の the apple では、輪郭を描きませんでしたが
第2版では輪郭を描き、その後、ミッフィーからボリスなど、どんな作品でも
輪郭を描くようになっています。

黒い線があるのか、ないのか、それは重要なポイントだと思うのです。
そうして、ミッフィー・シリーズをよく観ると、
輪郭を描いていない絵があることに気づきました。

Miffy Goes Flying (Miffy's Library)

Miffy Goes Flying (Miffy's Library) 1970年
ISBN: 0749829915

プロペラを見てください。
輪郭を描くと安定的・固定的な感覚が生まれるからでしょうか?
輪郭を描かないことによって、動的な雰囲気が伝わってきますか?

そして、傑作絵本:ウォーホルを観賞するミッフィー(1/3)で紹介した

Miffy at the Gallery (Miffy's Library)

Miffy at the Gallery (Miffy's Library)

ブルーナは、この絵で描いている各ウサギのイメージに
普段描いている黒色の輪郭を書いていません!
大きさの違うウサギが、大きくなったり小さくなったり
前に出てきたり、後ろに引っ込んだり、
そういう動きを導きやすいように
輪郭を描いていないのだと思います。
そして、たった1本の水平線を描くことで、
この絵の世界を3次元に導いているのです。スゴい!

さらに、こちらでは、ミッフィーの祖父母の衣装に黒色を使っています。

Grandpa and Grandma Bunny (Miffy's Library)

Grandpa and Grandma Bunny (Miffy's Library) 1988年
ISBN: 0749835974


この黒色には他の色を使って輪郭(線)を描いていません。
 #そのために、どうしても祖母の黄色のペンダントが貧弱に見えてしまうのは
 #私だけかもしれません

この作品は1988年に発刊です。
すでにブルーナ・カラーには、茶色・灰色が登場して以降の作品です。
服の色にこれらの色を選択する道もあったのに黒色を使っています。


追加更新
2007.3.13
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2007.03.12 | miffy | トラックバック(0) | コメント(0) |












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